期待が高まるネットの通信制高校「N高」

学校法人角川ドワンゴ学園が運営するインターネットの通信制高校「N高等学校(N高)」も二期目を迎えました。第二期の学生は2002人と、一期より若干少ない人数になりましたが今年も順調に2000人台は維持できたようです。また、ニュースでも取り上げられましたが、さすがインターネットの通信制高校だけあって、今年の入学式は話題のVRを使って行われたそうです。

そんな毎年話題を提供してくれるN高ですが、昨年半ばに開示された情報によると、課外授業として約1割がプログラミングを学んでいるとのことです。この割合は、同校における大学受験を選択している割合と同じだそうで、さすがにインターネットの高校に来るだけのことはあると思います。授業も実践的で、カドカワのグループ会社であるドワンゴから現役のプログラマを派遣、教団に立たせているそうです。教える内容も「ドワンゴに入社した新卒エンジニアの研修と同レベルというから実践的です。実際に、メキメキとプログラミングの腕を上げた学生も多く、たったの半年にも関わらず、6人のN高生がWebプログラミングのコンテストに出場。また、あの「パソコン甲子園」にも4名参加したそうです。すごいですね。

そんなN高の動向について期待を込めて見守っている人も多いと思いますが、リアルの学校よりも自由度が高い分、強制力はありません。さぼる人間などもいずれは出てくるでしょう。アプリを通してのつながりだけではそういった問題は解決しないと思います。やはりある程度リアルな指導はどうしても必要なのかもしれません。あと二年で一期生の卒業が来ます。その際に、このインターネット通信制高校という形態がいかほどの実績を残すか明らかになることでしょう。

リアルの学校のように、アプリを通した生徒間のやり取りから新しいことに興味を持ち、体験の機会を増やすケースもこれから出てくることでしょうし、常に最新のインターネット動向を導入していることからこれからコミュニケーションのあり方も最適化されていくと思います。インターネット通信制高校という新しい通信制高校のあり方にこれからも注目していきたいと思います。また、併せてN高のこれからにも期待していきましょう。N高こそ、新しい学校の在り方を確立する存在なのでしょうから。