ドローンによって変わる動画マーケティング

インパクトのある映像を撮影できる空撮。これまで空撮にはヘリコプターや大型クレーンが使われていましたが、コストが高く撮影においては諸条件、制限がたくさんありました。コントローラーによる遠隔操作やプログラミングなどで飛ばせるドローンの普及により、空撮が安価かつ身近な存在になっています。

ドローンでの空撮は動画マーケティングにも活用されています。空撮ともっとも相性がいいのが観光誘致などを目的にした国や地域の紹介動画。ドバイを本拠としているエミレーツ航空はボーイング社との共同プロジェクトで世界18都市を紹介する動画を公開し、今まで空撮では難しかったアングルから各地の魅力を伝えています。日本の紹介パートでは木立や鳥居の下をくぐったり、滝に接近したりと、小回りのきくドローンの特性を活かして各地の景色をダイナミックに描写しています。

不動産業界も、ドローンが普及し始めた初期から積極的に活用している業界の1つ。物件や周辺環境をさまざまな角度から捉え、1つの流れで伝えることが可能になり、動画の訴求力も大幅に向上しました。不動産の購入にあたってはその土地に関する情報も必要です。地域の不動産業者がドローンを使って立地や街の様子をアピールする動画も出てきています。

また、ドローンを使った動画は企業理解を深めるためにも有効です。工場の様子を収めたり、採用動画としてオフィスの様子を映したりすることで企業のリアルな姿が届けられます。嘘のない姿を映すことで、企業理解だけでなく信頼感の向上にもつながるはずです。

ドローンが普及し始めた直後はルールも整備されておらず、さまざまなトラブルも起きていました。それを受けて2015年12月に改正航空法が施行され、人口密集地域の上空や夜間の飛行禁止などの細かいルールが定められました。ドローンを使った撮影を行うときにはこの法律を遵守しなくてはいけません。この法律が定められたことにより、ドローンの活用の場は広がっています。大阪で映像制作を行う撮影プラスのように、ドローンを駆使した動画制作を行う業者も増えてきました。新しい映像にチャレンジしたい、動画コンテンツで差別化を図りたいというのであればドローンの活用を検討してみてください。