研究用パソコンの選び方

研究用のパソコンは、通常のパソコンとは異なり、スペックなどをより慎重に選ぶ必要があります。スペックが高ければよいというわけではありませんので、いくつかの点を考慮して選びましょう。今回は、研究用のパソコンの選び方を紹介します。

研究用のパソコンでは超高速演算処理が要求される

研究用のパソコンでは、研究で必要な、数値の計算やデータの保管を行います。特に、計算は、素早く結果が出るような超高速演算処理が求められるため、通常のパソコンでは追い付きません。計算ができたとしても長時間かかり、すぐに結果が出ない可能性があります。スピードだけでなく、分野によっては、より高度な計算が求められるため、そういった計算をスムーズに行う力が求められます。

そのため、高度な計算性能を必要とする場合は、研究用に設計されたパソコンを選びましょう。

研究用パソコンの選び方

 

研究用パソコンを購入することが決定したら、まずは準備が必要です。それでは前準備と実際にパソコンを選ぶ時のポイントを紹介します。

【前準備】

パソコンを選ぶ時は、まず用途と予算を決めておきましょう。研究用といっても、用途は様々ですよね。例えば、データの保存用、もしくは計算用があります。計算用の中でも、処理する物によって求められるスペックが大きく異なります。何に使うのかをしっかり把握しておきましょう。加えて、スペックによって費用が大きく変わるので、おおよその予算と上限額を決めておくと安心です。

用途だけでなく、パソコンに求める性能も決めておきましょう。例えば、長時間の使用に耐えられる物、高速で計算したい、静かな物がいいなどです。現状にどんな不満があるのかを考えると、思いつきやすいですよ。

【実際のパソコン選び】

実際にパソコンを選ぶ際のポイントは主に、パーツについてです。パソコンは、全てのパーツを高くする必要はなく、用途や希望に応じてバランスよくすることが大切になります。

CPU

CPUはパソコンの頭脳と呼ばれるパーツです。CPUを選ぶ際は、どこのメーカーにするのか、コア数などを考えましょう。一般的にコア数を多く確保する方が、動作が早くなります。しかし、コア数が多いCPUは、「クロック数」と呼ばれるCPUの処理スピードが低い場合があります。クロック数が低いと、処理速度が遅くなるため、コア数とクロック数のバランスが大切です。

・メモリ

メモリは、データやプログラムを一時的に記憶する物です。メモリが大きいと、多くのアプリを同時に開いても動作が遅くならないという特徴があります。そのため、大容量メモリが求められることが多いです。しかし、メモリはCPUと互換性があるため、ただ高い物を選べばいいというわけではありません。

・ストレージ

データを保存するパーツです。データを書き込みや読み込みの速度に大きく影響します。ストレージは大容量になると、物理的に大きくなるため、どのくらいのストレージ量が必要かどうかを事前に確認しておきましょう。

・ビデオカード

グラフィックボードとも呼ばれます。ディスプレイに映像を映し出すためのパーツです。画像処理が必要な研究や、AI研究などに必要とされています。ビデオカードは、熱を発しやすく、冷却が必要になります。冷却がしっかりできないと、機能が制限されるため、配慮が必要です。

このように、研究用のパソコンは、通常のパソコンを選ぶ時よりも、様々な点に注意して選ぶ必要があります。しかし、パソコンに明るくない場合、自分の研究にどのスペックが最適なのか判断が難しいでしょう。例えば、様々なHPCを取り扱っている通販サイトアプライドHPCBTOでは、行われる計算ごとにオススメのモデルが紹介されています。そのモデルでは、どんな計算が可能なのかが詳しく記載されているため、自分の研究にあったパソコンが見つけやすいサイトです。カスタマイズで注文することも可能ですので、より自分に合ったパソコンが見つかりますよ。